ミッション
中学校の教員として生徒指導と野球の指導に明け暮れ、そこそこ実績を残し、周囲の勧めで管理職にもなった。障害を抱える長男を支えるために懸命に働いた自負もある。しかし、50代を前にして聞こえてきた「何のために生まれて、何をして生きるのか」というアンパンマンの問いには未だに答えられないでいる。自分の人生のミッションは何だろう。これからの20~30年をどう生きるべきか。
♫わからないまま終わる、そんなのは嫌だ… 我が子の将来(就労)を案じた時、またそれを我が事のように考えてくれる方々に出会った時、これまで「障害福祉」を個人的・受動的にしか捉えていなかったことに気づいた。
人々のために尽くしたかつての偉人、あるいは名もなき僧侶、彼らに比べたら自分の努力など全く取るに足らないものである。
この歳になれば、知識、経験、ネットワークもある程度備わっている。あとは行動を起こすかどうか。「事業の失敗」はやり直せるが、行動しなかった後悔という「人生の失敗」はやり直すことができない。そう思ったら公務員を早期退職して起業することに大して迷いはなかった。
「学び森個別支援室」の目的は、「学習」というツールを使って、支援の必要な子どもたちに「生きる力」を身に付けてもらうことである。それぞれのペースで「達成感」を積み重ね、苦手なことも含めて『がんばっている自分が好き』になってほしい。それが「生きる力」のベースとなるからだ。
幸せの形は人それぞれであろうが、一つ言えるのは、他人と自分を比べて得た優越感は、幸せとはほど遠いということ。すべての子どもたち、そして親御さんには、周囲と比べるのではなく、過去の自分と比べてその成長に幸せを感じ取ってほしい。そしていつか「自分のやりたいことを自分で選べる」という幸せをも見出してほしい。
「学森個別支援室」は、こうした思いに「共感」してくれた仲間によって成り立っています。人は「共感」することによって自ら動き始めます。「共感」とは元々自分の中にあったものを誰かに掘り起こされることです。私は「学びの森」に集う皆様を心より歓迎し、共に歩んで行きたいと願っています。
株式会社サンフォレスト 代表取締役 森山正実
元公立中学校教頭
元日本中体連軟式野球東海ブロック長
愛知県中学生軟式野球連盟理事長
放課後等デイサービス「学びの森個別支援室」室長